Cyberpunk 2077をクリアしたので気持ちの整理をする(ネタバレ有)

タイトルどおりです。
(おそらく)BADENDになりました。

メインキャラクターの会話における間、視線や動作が細かく、高い没入感を得られました。
プレイ中は完全にV = 自分という感覚で、映画のようなワンシーンも自分が今まさに渦中で体験してると感じるほどでした。
Relicの魔の手から逃れ、生き残れるならなんだってするつもりでプレイしました。

生き残るために自分は仇敵と手を組みました。生き残るためなら仕方ない、むしろ近道ですらあると思ってました。

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エピローグでのジョニーとの最後の会話では、彼に「お前は自分自身を裏切った」「お前は選択を間違った」などと言われました。
勿論自分は「何を言ってるんだ」と思いました。Relicを外すことも出来たし、当初の「生き残る」という目的を達成したはずですから。

ジョニーには続けて、「'俺たち'の一部をアラサカに売り渡した」「V, 俺はお前から信念を学んだんだ」
「信念は必ず帰り道になる」「お前はその信念すら無くなった」と説教されてしまいました。

僕はこのとき初めて、間違ってしまったんだと気づきました。生き残るという目的のために、何もかもを捨てて来てしまいました。
それでも、僕はジョニーとはいい友人であると、その友人にさよならをしてナイトシティに帰れると、まだ思ってました。

色々あって、ナイトシティには帰っても長くはないことを知ってしまいました。
死んでしまったら意味がないと思い、僕は魂すら売り渡す、生き残る選択肢を選びました。

その後、Vの自嘲気味な「生き残るために仇敵の檻に入る男になんて言う?」という質問に対して、
mob男くんの「『帰り道を忘れるな』ですかね」という答えで、自分はその帰り道すら忘れて、二度と戻ることは出来ないと気付き、
最後の選択肢ではただ扉を開けるだけなのに「魂を売る」になっていて堕ちるところまで堕ちたんだという絶望、
その選択肢以降は三人称視点になってしまい、もう自分では無くなってしまうんだという後悔、
トドメには、スタッフロール中に表示される(おそらくV本人は見ることのできない)二度と会うことのできない友人達から送られた心配のメッセージが流れ、彼らの信頼すべてを裏切ったんだという罪悪感。

これらの感情でグチャグチャになってしまい、スタッフロール中は号泣してしまいました。

当初の「生き残る」という目標を達成したはずなのに、それに向かって行動してきたはずなのに、僕たちはどうしようもないほど間違って、二度と元の場所には帰れなくなってしまいました。
このゲームは過ちを容赦なく僕に突き付けてきました。僕たちは一体どこで間違ってしまったのでしょうか。

クリア後特典としてもらえるジョニーとのズッ友タトゥーが完全に死体蹴りで十二分に僕の心を破壊したと思います。

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Cyberpunk 2077は最高の体験でした。

グッドなENDを探す旅に戻ります。